なぜダンスシューズは「普通の靴サイズ」で選べないのか

ダンスシューズは、体重移動・ターン・踏み込みを繰り返す動きを前提に設計されています。足とシューズの間に余裕があると、その「遊び」が体重移動のズレとなって現れます。普通の靴のように「1cmほど余裕を持たせて」とは異なり、ジャストフィットが基本です。

また、ダンスシューズはストッキングや素足で履くことが多いため、スニーカーの感覚で「少し大きめ」を選ぶと、踊り中にシューズの中で足が動きすぎることがあります。

柔らかい天然皮革のシューズは、履き続けることで素材が足の形に馴染みます。「最初は少しきつくても伸びる」という考え方もありますが、大きく違うサイズは基本的に馴染まないため、ジャストフィットを起点にするのが確実です。

「木型」が違えば、サイズも変わる

靴のサイズは、内側の「木型(ラスト)」の形状によって大きく変わります。同じ「24cm・2E」でも、メーカーが違えばフィット感は異なります。

国内ブランド
幅広・甲高に対応した木型

日本人の足型に合わせた設計。幅広・甲高の方に選択肢が多い。

海外(欧州系)ブランド
スリムな木型が多い

スペイン・英国製などはE幅相当のスリム設計が標準。細め・高ヒール向けに最適化されている。

このため、サイズ表記だけでシューズを選ぶことには限界があります。自分の足の実寸を把握した上で、メーカーや専門店に相談することで、自分の足に合った木型のシューズを見つけやすくなります。

測定前の準備

測定タイミング

午後〜夕方に測るのがおすすめです。日中活動すると足がむくみ、実際の使用状態に近い寸法が取れます。また、左右両足を測り、大きい方のサイズを基準にしてください。

3つの寸法を測る

足長・足囲・足幅の測定箇所を示した図
01
足長

かかとの後端から、最も長い指(親指または人差し指)の先端までの直線距離。

紙の上に足を置き、かかとを壁に当てた状態で、指先に鉛筆で印をつけて計測します。

02
足囲

親指の付け根(MP関節)から小指の付け根(MP関節)を通るように足を一周した長さ。

メジャーを足の最も太い部分(母指球と小指球を結ぶ線)に沿って一周させて計測します。

03
足幅

母指球(親指の付け根の出っ張り)から小指球(小指の付け根の出っ張り)までの直線距離。

紙の上に足を置き、両側の出っ張りに印をつけて直線で計測します。

足囲測定のポイント

メジャーを足に一度ぴったり巻きつけたあと、少し力を抜いて計測します。きつく締めすぎると実際より小さい値になります。A4用紙を細長く切ったものでも代用できます。紙の端を合わせてつまんだ箇所に印をつけ、定規で測ってください。

測ったサイズはメーカーに相談する

木型はメーカーごとに異なるため、同じサイズ表記でもフィット感は変わります。測ったサイズをもとにメーカーや専門店に相談すると、自分の足に合った木型のシューズを教えてもらえることがあります。サイズ選びに迷ったときの一つの方法として、活用してみてください。

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